「結乃、お前の父さんの会社の人に、俺が学生だって事は内緒なんだ。だから、『先輩』なんて呼ぶなよ。」
「内緒って、何で…?」
「ほら、俺って一応監修だろ?立場のそこそこある人間が、まだ生まれてそこそこの学生ってのはちょっとな…。」
「企業の魔法監修って…。まだ学生なのにいいんですか?」
「バイトは別にいいだろ?」
「バイトの次元を明らかに超えてますけどね…。」
…こうして、私としては不本意ながら、新先輩を家庭教師として毎週家に招く事になったのだった…。