「で、でも、まだメンバーになれるかどうかも本決定ではないんだし、私はこの辺で…。」
「そうそう!そこでだ、会社から『娘さんが出られるように』って、会社の魔法監修の方を家庭教師に紹介してもらったんだよ!いや、ありがたい事だよ、全く。」
…しまった。墓穴を掘って、さらにその上に墓石までつけてしまった心境だ…。
「それでね、早速ご挨拶だけでもっていう事で、もう来ていただいてるのよ。」
墓穴はあらかじめ掘られていたようだ。
「もう来てるの!?」
「何だ、乗り気じゃないか。えっと…あれ?名前何だっけな?」
「もう、忘れちゃ失礼でしょ?あの人は、須木本新さんよ。」
「そうそう!そうだった!」
しかも、墓穴はかなり近場に掘られていた。