セバスチャンが腕を帯電させて振り下ろす。それをシーが肉球カウンターでガードするが…。
「にゃっ…!」
それさえも簡単に貫いてしまう。
「神よ!我らに力を!」
神父さんが腕を体の前で十字にクロスすると、空に光の十字架が現れた。
「Arrow!」
十字架から無数の矢が降り注ぐ。だが、そのすべてをセバスチャンは一人で跳ね返してしまった。
「やっぱり…格が違う…!」
「前にも言ったでしょう?王者に立ち向かうには、相当の覚悟がいるって。」
「もはや王者でも何でもない…ただの狂った世間知らずのお嬢様よ!」
「相変わらず生意気ね、三浦結乃。やっぱり体で言われないと分からないのかしら?」
「ええ、分からない。その壊れた人格の考える事なんてね!」
雷の腕が、私に向かって振り下ろされる。それは、私の左肩に直撃した。