タッチで恋愛!魔法大会トリスト

「さてと、そろそろ行きましょうか、結乃先輩。」
「うん。」
「やっと行けるにゃ…。」
翔が開けっぱなしにしたドアの向こうへと、私達は歩き出した。
「えっと、忘れ物してないよね…。」
某マ●オ風のおじさんのいるカウンターの前で、何かを忘れているような気がした。
「忘れ物というか、忘れ者だね。」
「え?どういう事ですか、爽汰先輩?」
爽汰先輩が部屋の方を指さす。
「ぐ~…。」
「あ…新先輩、まだ寝てるんですね…。」
「いつも研究漬けで、ろくに睡眠も取れてないしね…。」
「…無理してるんでしょうか、新先輩…?」
「さあね。じゃあ、起こしてくる。」