「不安?」
凰くんの顔が紅潮して見えたのは、夕焼けのせいだろうか。
「はい…。」
「何かあったの…?」
「…俺…。」
凰くんはさらに顔を真っ赤にさせて言った。
「…大好きな結乃先輩にフられないか、不安なんです…!」
凰くんの目からは、涙が流れていた。凰くんはそれを拭い、続けた。
「俺…先輩の事好きなんです…。うまく言えないですけど、好きで好きでたまらないんです…!気づいたらいつも先輩の事ばっかり考えてて…眠れない夜もあったんです…。あれ…何で泣いてるんだ、俺…。こんな俺、先輩に見られたくないのにっ…!」
「…凰くん。」