「さぁ、来てもらおうか！」
私の抵抗も空しく、黒服は私を連れ去ろうとする。
「動くな！」
新先輩が、どこからか洗練されたデザインの銃を取り出し、黒服に突き付けていた。
「ディゾンが、結乃に何の用だ？」
「…知っているのか？」
「珍しい能力を持つ者を見つけては実験台にするっていう噂は有名だからな。インファントムに加え、さっき禁忌の魔法すら使った結乃をさらおうとするなんて、ディゾンくらいしかやらないだろ。」
「そこまで知っているとは…。」
「じゃあ、離すんだな。」
「ならば倒せ。」