「えっ…!」
「馬鹿、もう無理するな、宇佐木!」
「無理なんて…してませんよ…。魔吸石に吸われた分も…返さないとですし…。」
「手貸せ、結乃!続きは俺がやる!ただでさえあんな魔獣三体も出してんのに…これ以上無理してどうするって言うんだ!」
私は凰くんの手を離そうとしたが、凰くんは離さなかった。
「俺にやらせて下さい…!」
「凰くん…。」
「先輩の体に魔吸石ができたのは…俺のせいでもあるんですから…!」
「何言ってるの!?私が魔力を失ったのは、私のせいでしょ!?」
「シー以外を貸してたら…こうは…ならなかった…か…も…。」