「よかった…。」
ホッとしたのもつかの間、私は会場に行かなければならない事に気づいた。
「あ、じゃあ先輩、行ってきます!」
「待て!」
だが、そんな考えを先輩の声が一喝する。
「残念だけど…行けるのは応援として、だ。」
「えっ…。」
「これ以上無理すると、本気で死ぬぞ。」
「いや、でも…。」
「そこまでして出てぶっ倒れて、本当にいいと思ってるのか?」
急に難題を押しつけられたような気がした。