「分かってるっつーの。行くぞ、結乃。」
嬉しそうに歩きだす翔。私と翔はいわゆる、幼なじみの関係。
子供の頃は、本当に毎日のように一緒に遊んだ。その分、楽しい思い出も恥ずかしい思い出もお互いにいっぱい持っている。
でも今は…翔はすっかり大人っぽくなってきて。
昔は普通にお風呂とかも一緒に入ってたけど、もう無理だよね…。翔は嫌がるだろうし、私も恥ずかしいし…。
「おい、さっきから何俺の事じろじろ見てんだよ?
「えっ?別に見てなんか…。」
「まさか、俺とあんな事やこんな事を…なんて考えてたんじゃねーだろうな?」
「そ、そんな事ないから…。」