「ピンポーン。」
インターホンが鳴る。もうこんな時間か…。
「行ってきまーす!」
私はいつもより元気に家を出た。何故って、今日は…。
…ガルビエル学園に登校する、最初の日なのだ。
「じゃあ行くか、結乃。」
外では、私が選んだ櫻ヶ城翔(サクラガジョウ・ショウ)が待ってくれていた。
「こうやって一緒に通学するのって、何か久しぶりだな。本当は嬉しかったりするんじゃねーのか?」
「べ、別にっ!それに、毎日一緒に通学するんじゃないからねっ!今日は…その…初日だから。」