「う~ん…どうしよっかな…。」
九時半。私はひたすら、着て行く服を決めるのに悪戦苦闘していた。
「凰くんって、どんなのが好きなのかな…。」
って、何考えてるんだ、私。凰くんとは何もないのに、こんな事考えるなんて…。
「う~ん…。」
でも、女子とは悩む生き物だ。
「じゃあ…これでいいかな。」
鏡の中の自分を、厳しく点数付けする。
「あ、やっぱりスカートはピンクじゃなくて水色にして…。」
こうして、私の勝負モードが完成した。時計を見ると…十二時。
「ヤバっ!お昼食べないと!」