タッチで恋愛!魔法大会トリスト

「ほら、入れよ。」
翔がドアを開ける。
「お、おじゃまします…。」
「何緊張してんだ?今は俺以外いないからって、さっきも言ったじゃねーか。」
「う、うん…。」
子供の頃見た翔の家と、全然変わらない。懐かしさが、私の心に湧きあがってくる。
「腹減ったな…そうだ、何か作るから、ちょっと待ってろ。」
「やめて!家庭科の成績最悪の翔が作ったら、私の歯が無くなりそう!」
「おい、何だよそれ!」
「料理なら私が作るから!座ってて!」
「…。」
本気で、歯が無くなりそうな予感がしていた。