タッチで恋愛!魔法大会トリスト

「俺達は別に気にしてねーよ。宇佐木も竜崎先輩も、気にしてねーと思うぜ。」
「…。」
「もっと楽しめよ。無理してんじゃねーのか?」
「無理なんて…してないわよ。」
踏切の遮断機が下りる。街の全てがオレンジ色に染まったような、そんな風景が広がっていた。
…好きなのかもしれない、と私は思っていた。
翔の事が、好きなのかもしれない。恋愛なんてした事ないから分からないけど、でも、やっぱり…。
電車が横切る。
「…好き…。」
電車の音にかき消されるのは分かっていた。だから、言ってみた。