「結乃。」
朝錬が終わると、翔に声をかけられた。
「何?」
「ちょっと言いてー事があるんだ。あと…宇佐木にも話があるから、呼んで来てくれ。」
「うん…。」
嫌な予感はしていたが、私は凰くんを呼ぶ事にした。
「で、話って何?」
「…宇佐木って…。」
そして、翔は驚愕の言葉を口にする。開いた口がふさがらず、目からうろこが落ちるような言葉を。
「他人の心、読めるんだろ?」