「ちょっと、からかわないでよ、シー。」
「そうだって、俺達は別に…。」
「分かってるにゃ。『俺達は別にただのカップルだし』とか言おうとしてたの、丸見えだにゃ。」
「違う!」
「違う!」
私達の声が、同時刻に発せられた。
「ほ~ら、息ぴったりだにゃ。…暑いにゃ~。いつからここは常夏の島に…。」
「黙ってて!」
「…ごめんだにゃ。」
そう言うと、シーは私達に背を向けて歩き出した。