「俺、全部やるからさ。 料理も掃除も洗濯も全部。 だから梓は……安心して行ってきて」 そっぽを向いたまま言った。 俺がもう少し大人だったら、こんなカッコ悪いとこ見せないのに。 「……うん! ありがとな、森哉」 それなのに梓が嬉しそうに笑うから。 これでよかったのかな、なんて思えてくる。 次の日から梓による家事の指導が始まった。 きちんと覚えなきゃ、梓に心配かけさせないように。 梓がいない間に料理を勉強して、そうだな、 オムライスでも振舞ってあげようかな。 Fin.