遠くに紺さんの姿を見つけた俺は、静かに梓ちゃんから離れた。
紺さんも、梓ちゃんにしか気づいてない。
ほらこれが……歴とした答えだ。
だけど俺は、優等生でも心の広い人間でもない。
ただ、流れに身を投じれるだけ。
この先、何が起きるか、容易に想像できたから……そして、そんな未来見たくないから……その場を離れたんだ。
俯いて、でもしっかりと歩む紺さんの姿が見えたのは、それからすぐのこと。
戻ってみると……梓ちゃんは一人で泣いていた。
「……梓ちゃん」
俺がやったことが、正しかったのか間違っていたのか。
模範解答がわからず……緊張しながら声をかけた。

