「でもちょっと……本気で体ダルい。重い」



はぁ、と息を吐き捨て、肘をついて重たげに体を持ち上げる。


これ確かに……ヤバそうだ。



あたしはスプーンに少しだけおかゆをすくって、ふーっと冷ました。


そんなあたしを紺は不思議そうに見ている。



「ホラ! 口あけて」


「は……!?」



眠たげだった目が見開かれる。


……あたしだってちょっと恥ずかしいんだ。



「は……早く!」


「……ん」



そんなあたしの気持ちが伝わったのか、スプーンを押し当てられた口を開く紺。


ようやく一口食べてくれた。