銅像はすぐに袋をかぶされた。

「今日ほど悲しく、そして怒りに震える日はありませんでした」
校長が口を開いた。

「森を切り拓き、学園創設に全力を尽くした偉大な教師を愚弄(ぐろう)することは誰であっても許すことはできない。君たちの良心に問いたい。今日1日猶予をあたえる。反省の念を持てば、寛大な処置もできよう」

私はぽかん、と話を聞いていた。
教頭先生はタコみたいに赤い顔をしていた。その横にはバックヤードユニオンが腕を組み、にらみをきかせていた。