声のした中庭に行くと、地面に机が落ち、ひしゃげでいた。何かの前衛アートのようにも見えた。

辺りにはガラスが散乱し、見上げると三階から机が投げられたことが分かった。

優介はすぐに走り、校舎に突っ込んでいった。


「これを見てみろ」
のぞみの指の先には、




反バックヤードユニオン
ブラッククラウン参上!



と、机に殴り書きされていた。


夏休みというインターバルがあっても、学校は未だ混乱の中にある。
一気に現実に引き戻された。