今日は土曜日。

私は茜と二人で原宿に来ていた。
たまには女の子らしいことしなきゃね。

竹下通りはごった返していた。

私たちはワンピースを買い、カフェに入った。
最近のぞみの影響からか、どんどん大食いになる私。

ハンバーグとシチューとポテトサラダを私は注文した。


「え、映美……。それ全部食べるの?」
「まあね」

私は満腹になった。いい気分じゃ。


私たちは他愛のない会話をしていたが、話題は終点にたどり着いた。
まあ、恋話だよね。

「映美好きな人いるの?」
ギクリとした。

「ん〜、いるっちゃいる。茜は?」

「実はすっごく好きな人ができたんだ」
「へ〜、だれだれ?」
「秘密」
「なんだよ、つまんないな。それで、どんな人なの?」

「いつも明るくて、楽しい人」
「クラスは?」
「同じ」


…………。


待てよ。同じクラス、元気で明るいやつ。え?え?え!


「ね、ねえ、その人って……」
ダメだ聞けない。多分合ってる。私の考えに間違いない。
ヤベ、どうしよう。


「増田くん」
茜はいった。
私の心の準備はまだできていない。


「お、おう。ま、増田ね。い、いいんじゃない」

「ホントに?いいかな!」
「う、うん」
「まだ告白とかは考えてないけど、でもすっごく好きなんだ」



ダメダメダメダメダメダメ。

あたふた。


かぶっちゃった。それも親友の茜と。
私どうしたらいいの?