「えへへー」 丘に着いた私達は少し高くなっているところの大きな木の下で寄り添うように座っていた。 「…今日は気持ちいいね…」 眩しそうに目を細めながら言う彼に私も同調する。すると彼は愛しいものに触るかのように私の頭を撫でた。 「……君は変わらないね、初めましての時から、ずっと…」 呟く声は何処か寂しそうで、上目遣いに彼を見るといつもの微笑を湛えた彼が此方を見詰めている。 「……大好きだよ、咲羅ちゃん」 優しい口付けと声音で言われ、私は胸が満たされた。