私の1日は、最愛の彼の口付けから始まる。 「おはよ」 「…おはよ…?」 夢から覚めたばかりでまだ上手く頭が働かない私に、彼は優しい口付けを落とす。 「朝食、持って来るよ」 もう一度軽い口付けをするとリビングに向かう彼。そのエプロン姿はとても爽やかで、彼と結婚して数ヵ月経った今でも胸が高鳴ってしまう。 「…ふふっ…」 私はひとり微笑むと、彼が来るまで再び布団に潜った。