「なんで祐樹には? 俺には紹介してくれないんすか?」


『俺には?』とばかり剛彦が割って入って来る。


「あなた芳美ちゃんが好きなんでしょ?」


おいおい剛彦、この人たちにも言ったのか?


「好きですよ、けど付き合ったわけじゃないし。」


「じゃあ、フラれた紹介してあげるよ。」


「ホントっすか!?」


「でも、あんな軽そうだしねぇ・・・ 違う子紹介してあげるよ。」


「ええー!」


「ぷっ!!」


剛彦、本性ばればれやなぁ。


こんな感じ、これが本来の熟女達。 
ほんの数カ月前まではそう思っていた。

京子さんや陽子さん達に出会うまでは。


こんな風に普通に世間話ができる、母親としゃべってるみたいでホッとする。


バイトの休憩室で煎餅食べてるってとこがまた良いよな。