「おい祐樹、なんとか言ってくれよぉ~。」


「知るか! どうせおまえ陽子さんをガン見してたんやろ?」


「・・・・・」


剛彦はフリーズしたまま何も答えない。


やっぱり図星か・・・


「でもやぁ芳美さん、昨日は
『男はやっぱり若い子が好きなんよなぁ~』
って言ってたんやぞ?
じゃあ、芳美さんの方が陽子さんより10歳も若いやんけぇ。 
なら怒る事ないと思わんか?」


確かに、芳美さんの方が陽子さんより断然若い!
けどきっとそんなこと関係ないんだろう。
ようするに若い、綺麗は女の敵!
までとは言わないけど、羨ましいのかもしれない。

男の俺たちには到底わからない感情だ。


だって芳美さんだって十分魅力的だ。
ただ綺麗とかじゃなくて可愛いという魅力的な部分が違う。
人それぞれ好みが違うんだし、
どっちを好むかなんてわからないのに、
そんなに気になるもんなんかなぁ~・・・