「その手には乗らないわ。それに私は、あなたとはデーとはしないし」


「デートじゃありません。食事をするだけです」


「食事をするだけ?」


「はい。もちろん涼香ちゃんも一緒に」


「涼香も? う~ん、どうしようかなぁ・・・」


「京子さん、言っておきますが拒否権はありませんよ?」


「なんで?」


「俺は京子さんの監視や役ですから」


そう、俺は京子さんの監視役。
ずっとそばで、京子さんの監視をしていくんだ。


ずっとそばで・・・




寂しくなるような、夜の暗闇・・・


しかし今は、その暗闇もイルミネーションの明かりが照らしてくれる。


もう寂しくない、暗い夜も。


街の灯りの中、手を繋ぎ歩く三人の笑顔があった。