「じゃあ、子供たちにも会うんか?」

「子供達? ああ、なんかその日はおばあちゃんの家に行っておらんって言ってたなぁ?」

「そうなん?」

「うん、俺も子供には会いたかったんやけどなぁ~」


剛彦、ちゃんと子供達に会う気あるんやな。


あれ? でもそれって・・・

「おい剛彦!ってことは芳美さんと二人きりってことか?」

「えっ!?」


剛彦の顔が一瞬かたまった。


「芳美さんと二人っきり・・・?」

「おい! ということは・・・」

「って、ことよな?」


相手はいい大人なんだ、何もないってわけないよな?

ということは、剛彦はその夜、芳美さんと結ばれる・・・


「やったなぁ剛彦!」

「祐樹ぃ~・・・」


剛彦は泣きそうな顔をしながら、俺の腕を掴んだ。


喜んでいるのか? 泣きながら笑っている。

なんて顔してるねん。