「 ちょっと待って…先生たち仕事は?」

「 校長先生にはちゃんと許可とってきてるぞ!」と、鮫斑先生。


「 鮫斑先生は分かるけどさ…
みかちゃんは?みかちゃん他のクラスの担任だよね?」

私がみかちゃんに問いただすと、

「 今日、剣道部の部活なかったのよー。
だから気にしないで‼︎ 」

みかちゃん、剣道部の顧問だっけ…。

みかちゃんは笑顔でいってた。





「 それよりも。なる。なるは大丈夫なの?」


なるのお父さんは厳しくて、本当怖い。

「 私は大丈夫!お母さんが仁と一緒に帰れっていうから。お父さんは出張だし。 」

と最高の笑顔で答える。


「仁は? 」

「 俺は…いて当たり前。
夢の彼氏だから、こういうときこそ夢を支えないと…。」


耳まで真っ赤にして、仁は答えた。




「ありがとう、先生。なる。仁。
もう大丈夫だよ。帰っていいよ 」




私は皆を傷つけないようにして
自分の病室から追い出した。