「 ごめんごめーん遅れたかも。」
私は小走りで仁の元へ行く。


「 大丈夫。遅れてないから 」


仁は今日も格好良かった。


「ゆめ。どうしたんだ?
先生に病院行くって聞いたけど。 」


「 え…えぇっとぉ…。」


何て言えばいいのかな?
白血病の疑いがあるって?

私。言えないよ…。

「 ちょっと足の怪我が痛むだけ。
大丈夫だから!心配しないで…?」


真実がわかるまで、
仁には言わないでおこう。

仁には迷惑をかけたくないから。


「 それにしても大丈夫か?」

「大丈夫だってぇー。 」

笑顔で受け答えする。


「 あれ、今日化粧薄くないか? 」

「よくわかったね‼︎ 」

仁は私のどんな小さいことも気付く。

何度でも言える、

………仁は私の最高の彼氏。


「 あったりまえだろ?

………ゆめは俺の全てだから。」


私にとっても仁は私の全てだよ。

照れた仁はすごい可愛くて
仁にはやっぱり伝えられない


病気のこと。