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「ゆーめー!! 」








その声で私たちはパッと顔をあげた。








長い黒髪。
大きな瞳。
長い足…




「なる! 」




なるは私の頭にポンポン手を乗せると
最高の笑顔で私を抱きしめる




「 久しぶりだね、夢。 」






「うん!…あ、そのワンピースかわいい!!いいな〜 」





「ほんと〜!?
陸臣がかってくれたの!!お兄さいこーっ!! 」




ふと、隣の仁を見ると、気まずそうな顔で下を向いてる。




手をくねくねさせて、私に背を向ける。







まだ、気まずいんだね…




なるは仁が好きだった。






それを知ってしまった仁は、なるになんて話かければいいのかわかんないのだと思う。








空気が悪いなぁ…