「 たくさんの日々を過ごしたね。
初デートはべたに遊園地だった。
楽しかったよ。また、行きたいな。 」



「2回目のデートは、お互い緊張してたのかな。
プリクラを撮るときの照れた夢の顔…永遠に忘れない。
帰り道、話聞いてくれたな。
夢との初キス…忘れねぇ。 」




あのときは…まだ小さくて…

考えながら恋をしてた。



とても必死な恋だけど、すごく楽しかった。




「たくさんの思い出がある仁。
私は仁をずっと想ってた。
たとえ病気でも、たとえ死ぬとしても、死ぬまでの刻を 仁と過ごしたい。
仁。
私ね、思いだしたよ。
仁のこと。

ごめんね。ごめんね。」





涙が止まらない私の背中を押してくれたのはじゅんだった。



「俺なんかに気を使うなよ。
ちゃんと思い伝えろよ。 」

その声にハッとした。

ちゃんといわなきゃ。



彼が背中を押してくれた。




ごめんね、じゅん。





「 私、世界で1番仁が好き!!」






やっと言えた。





大きな”スキ”


もう、迷わない。
もう、仁を誰にも渡さない。
もう、”想う気持ち”誰にも負けない。
誰よりも強くなる。
強くなる。
強くなる。




病気にも、負けない