「 夢、俺は答えが欲しい。
急がせてしまうかもしれない。
でも、夢の気持ちが知りたい 」





仁の優しい声は、私の心を揺さぶる。






答えが…出せない。




仁のことが大好きな気持ち。


仁に告白されて嬉しい気持ち。


じゅんを裏切っちゃダメだという気持ち。


黄色い薔薇を送ったことを追求したい気持ち。




たくさんの気持ちは、私をズタズタにする。




もういっそ逃げてしまいたかった。





私は体を起こし、
立ち上がろうとした。




立って、逃げたかった。







立とうとした瞬間、足に激痛が走る。





痛い……







痛いよ。






立ってられなくて、私は床に倒れこむ