抗がん剤なんかに負けてたまるか! 笑顔、笑顔。 病室の写真立て。 一枚の写真の仁の笑顔。 これを見るだけで私はすぐ笑顔になる。 最低だね。 じゅんっていう最高な彼氏がいるのに。 私は、ぺんたての中にあるシャーペンと白い紙を取り出した。 頭が回ってうまくかけない。 左手を添えて、力強く書いた。 よわいじぶんにまけるな まえをむけ。 一生懸命書いた字。 これは、私の生きている証。 病室の壁に貼った。 どんな時も忘れないように、 生きていこう。