それより…シャッター音。


俺は確かに聞こえたぞ。


嘘じゃない。


でも、この家には二人きり。



他に誰もいないじゃないか。



気のせいってことにしとこう…





「 なぁ、鳴海は夢の誕生日プレゼントはどんなのにするんだ? 」



「 えっとね…そうコルクボード!」



「 ただのコルクボードか?」


ただのコルクボードなんて
誕生日プレゼントらしくないからな
…まあ、そんなわけないか。


「 違う違う。めっちゃデコったコルクボード!」


俺はそれを見させてもらうと、
正直、びっくりした。


そこには大量のプリクラが貼ってあった。最後には鳴海からのメッセージが乗っている。

大きさはバラバラで、2cmくらいのから写真サイズのまで。


そのプリクラは全て鳴海と夢のだ。


大きなプリクラを見る。

鳴海と夢が制服で、化粧してて…


すげぇ可愛い!

夢が。


茶色の髪はストレートで降ろされていて、目は茶色。猫みたいにクリクリで、口はハートで隠されている。


鳴海は黒い髪をポニーテールにしてて大きな眼がよりでかい。

「ゆめ。可愛いな。 」

俺は思わず口に出すと、鳴海が苦笑いした。