森に着くと、自分たちの班に与えられた

スペースに荷物を置く。


自炊道具と米と野菜類をキャンプ場の方から頂き、説明を受けると



キャンプ開始!





私たちはキャンプ場の方からもらった
大きな青いビニールシートを引く。



「まず、役割分担しよーぜ! 」

と信くんが言った。

「 じゃんけんな!

じゃ。さーいしょはぐー!


じゃーんけーん


………ぽんっっ!!」




私はグー
こゆはパー
はるちゃんはチョキ
なるもチョキ
仁はパー
信くんはパー
一条くんはチョキ



鮎川くんは……グー




こんな時に限って鮎川くんと
一緒だった…。


「 じゃあ、アタシたち、パー組は

魚釣ってくるな‼︎ 」


こゆが釣竿を持ってイキイキしてる

仁はこちらを心配してた。



きっと鮎川くんが不良で私に何か危害を加えるのだと心配してるんだ。


仁、私は大丈夫だよ、とジェスチャーを送った。



「 では、
僕たちは薪でも集めてきます!」


一条くんがチョキ組を引き連れて
森へと連れていく。




「 じゃあ、ウチらは野菜洗って

カレーの準備でもしようか?」



それでも、やっぱり現役の不良が怖くて


引きつった笑顔で鮎川くんに提案するのが精一杯だったんだ。