そんな時に涼助先輩にそんな優しくされたらもぉ〜!



涼助先輩ってほんといつでもカッコいいんだから!





「大丈夫です!もうすぐ着きますので!」





急げ!あたし!

涼助先輩が待ってるんだから!





『…おいお前、なに寝坊してんだ』




げっ!この声は…





「しゅ…瞬一先輩…すいません!」






『あと5分以内にこい』




ブツっ…





「ちょっ…!」





もぉ!
せっかく涼助先輩の声が聞けたのに…!


瞬一先輩のばか!




あたしは走り続けて、なんとか時間ギリギリで学校に到着した。




「じゃぁ座席はこの通りな!」



顧問の市田先生に紙を配られた。