瞬一side


今年の入学式を過ぎてから…




「たっ田沢先輩!すっ…すきです!付き合ってくださいっ!」





はぁ…



これで何人目だよ…



まじ勘弁してくれ…





「ごめん、俺今部活に集中したいから…」




笑顔を振り向くと、女たちは一斉にうつむき、どこかへいった。





今年は水泳部の入部希望もやけに多かったけど、男子は鈴香、女子は俺か涼助目当てばっか。




今年はなんなんだ…。




そしてやっと合格した女がひとり。




瀬野真夏。