「瞬一先輩…」 瞬一先輩と林さん。 2人で歩いてるだけなのに、後ろ姿を見るのが辛い。 「真夏ちゃん…」 あたしの名前を呼んだ涼助先輩。 いつもの明るさは今の涼助先輩にはない。 そして涼助先輩の目線の先にも、瞬一先輩と林さんがいた。 「あそこに座ろう?」 バス停から少し離れた場所にあるベンチ。 この時間、このバス停には人がいない。 「真夏ちゃんは…瞬一が好き?」 …え… 「俺にはそう見えるよ…」 あたしが…瞬一先輩を… 好き…?