あたしも急いで走る。 「うわっ!」 目の前でゆりが転んだ。 「ゆりっ!うわっ!」 砂はうまく走れない。 あたしも何かにつまづいた。 せっかくゆりを助けに行こうとしたのにっ! 「おい河内…大丈夫か?」 翔!! 翔が…翔がゆりに…手を差し伸べてる。 「…大丈夫よ。これくらい」 さっさと砂をはらうゆり。 ゆりも素直じゃないなぁ… 本当は嬉しいくせに。 っていうかあたしも起きないとっ…! 足がロープに絡まってる!?