「りょ…涼助先輩っ!諦めないで下さいっ!」 思わず叫んだ。 「真夏ちゃん!涼助がっ!」 涼助先輩のスピードは徐々に上がっている。 「あっ!」 ひ…ひとり抜いた!! 「涼助先輩っ!」 がんばって…涼助先輩… お願い…もう1人っ! もう1人抜けば… 涼助先輩がゴールに手を伸ばした途端。 ほんの0,3秒さで相手を抜いた。