そこはとても綺麗なマンションだった。

まるでお金持ちの人が住むような。


「さ、上がって!遠慮しなくってまったくオーケーだから♪」


そう言って玄関を開けて笑いかけてくれたのは、

小町さんだった。







『あら!?どうしたの2人とも!?』


カイトが連れていってくれた場所は、カイトのバイト先。

前にも後にも、カイトの知り合いでかつあたしの家族が知らない人は小町さんしか居なかったのだ。


事情を話すと、小町さんは楽し気に笑った。


『それは駆け落ちというヤツかな?愉快なことするのね2人ともー♪』


『よろしいよろしい!』と軽快な笑い声を上げる小町さんに、あたしが一番ビックリしたと思う。

だって、普通ならもっと怒るはず。

なのに小町さんは、怒るどころか、隠れ家までもを提供してくれたのだ。


『若いうちは、いろいろやらかしちゃいなって!いい思い出になるしね♪

…それにね?



…年取ると体力なくなって何にもヤル気起きなくなっちゃうから!』


なんて言いながら…(苦笑)。




そんなこんなで、あたしとカイトは、小町さんの家にお邪魔することになった。