「とうとうだね!和子っ!」 「うふふ、なんで沙由が緊張してるのよ」 「あたし的にはなんで和子はそんなにリラックスしてるのか分からない!」 「だって今さら緊張したって…ね?」 「和子って本当すごいわ…」 純白のドレスを身に纏い、ブーケを握り締める。 目の前にはいつもの何倍も綺麗に感じる自分の姿。 「和子、幸せになってね」 「…そうね。幸せになるわ」 口に出した瞬間、思い出すのはあの半年前のあの日のあたしたち。 『お互い幸せになろうね』 『…なりてぇな』 和也…あたし幸せになるね。