「無事でよかった。
あ、俺結城っていうんだ。
君の名前は?」
にこっと優しく微笑んでくれる結城さん。
「あたし、佐々木優里です。ちなみに、中3です…」
あたしが自己紹介を終えると、目を大きく開きびっくりしている表情をしていた。
そして、「君が、優里ちゃんかぁ!」と、前からあたしのことを知っているように言った。
その日、結城さんはあたしを家まで送ってくれた。
断ったけれど「またあんな目に遭うのは困るから。」と言ってくれた。
本当は、1人で帰るのが怖かったからすごく嬉しかった。
携帯は、次の日に取りに行くことにした。
あたしは、レイプ未遂事件があった日から
結城さんの顔や声が忘れられなかった。

