「離してっ…!」 「ほら、大人しくしてよぉ?」 必死に抵抗しても、男の力に敵うはずなどなかった。 「やめてってば!!」 さっきよりも大きい声が出た。 声を出せばこの辺の家の人がもしかしたら出てきてくれるかもしれない。 ちっぽけな希望が見えた。 「おい、黙れよ、お譲ちゃん。」 「嫌ぁぁぁっ!!」 「オラ!!!黙れコラ!!!!」 いつまでも叫ぶあたしに、イライラした様子の男は、あたしの口を布で覆った。 これで、あたしは声も出せない。