君と歩く


俺の手を引いて、体育館倉庫のドアまで歩いて行く。

「私のこと助けてくれて、ありがとう。怪我させちゃって…ごめんね」

「気にしなくていいよ。こんな傷、大丈夫だから」

「なら、よかった…」


俺らの間には、しんみりとした空気が流れる。

…その空気を破ったのは、都美。

「鈴木の馬鹿女あああ!!!」

未紗ちゃんはびくっと、肩を震わせて、小さな声で、「バカは余計…」と、言って振り返った。