君と歩く


言葉にならない声を上げる俺。

だけど、俺はやり返さない。
こんな奴ら相手にするのもめんどくさい。
今は未紗ちゃんを助けることだけ、考えてればいい。


「いっ……てぇっ!!!」

頭にふってきた鉄パイプをかわすことはできたが、完全にかわしきれなかったようで、俺の右手首からは、赤黒い血がドロドロと流れてきた。

白いワイシャツは、血で、真っ赤に染まっている。