君と歩く


「…俺の母さんさ、フォークダンスやってんの。」

緊張で張り詰めている空気の中に不釣り合いな『フォークダンス』という言葉。

返す言葉も見当たらなくて、先ほどと同様に何も返事はしなかった。

「優愛って小さい頃から、フォークダンス習っててさ。母さん、優愛のこと小さい頃から見てるし気に入ってるんだよね。で、母さんは優愛に教えてもらってるんだ。」

なんとも理解しがたい内容。

つまり、整理すると…。

「…じゃあ、あの時優愛さんが『体力的に無理』って言ったのは、踊れないってこと?」

「そう。」

「嫌がる優愛さんを、連れて行ったのはお母さんに頼まれたから…?」

「そう。」

「……腰振りが最高って、踊ってる時に動かしている腰のこと…?」

「…そう。」