熱が下がった翌日。 学校に着いた俺は真っ先に夕美の教室へと向かった。 「鈴村夕美いる?」 教室のドア付近にいた女子にそう声を掛けると、 「あれー?さっきまでいたんだけど・・・・・」 教室を見渡しながらそう言った。 トイレか? 「わかった。ありがとう」 そう言って俺は夕美の教室を後にする。 また休み時間にでも来るか・・・・・。 だけど、休み時間に夕美の教室に行っても夕美の姿はどこにもない。 学校に来ていることは来ている。