「蒼佑のくせにかっこいいこといってんじゃねぇよ」 その言葉を聞いた蒼佑は、 「蒼佑のくせにとはなんだ、くせにとは!!」 と言って俺の首を腕で軽く締める。 「やーめろっ。暑苦しいっつうの!」 「あぁん?まだ肌寒いからちょうどいいくらいだろ。おらっ、蒼佑様かっこいいとでも言え!」 腕の力をさらに加えながら蒼佑は言う。 俺は、夕美が好きだ。 だから、例え夕美に彼氏がいるとしても、自分の気持ちには正直になろうと思った。