そして残り一分──── パサッ。 須藤先輩の3Pシュートが決まった。 その瞬間、ドッと湧きあがる歓声。 すぐに相手チームがタイムアウトを取った。 「一本、落ち着いて決めるぞ。できれば3P、いや、3Pじゃなくてもいい。同点になれば延長だ。そこで勝つぞ」 相手ボールからの開始。 俺らはディフェンスから始まる。 相手はたぶん24秒ぎりぎり使って攻めてくる。 時間はあまり使わせないように、マイボールにしないと。